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悪役令嬢、それが罠だと
驚くものも多い。
だが、そんな中持ち直したものがいる。
それが、
「あっ、そ、そうだ。アロークス様」
「ん?僕?」
「そうです!これでやっと、婚約者に慣れました!」
「………………え?」
カヤだ。
彼女はエリーの婚約者を奪ったのだ。
つまりそれは、
「何を言ってるの?僕は、エリーの婚約者じゃないよ」
「………………え?」
カヤは自分がアロークスの婚約者に慣れたと思っていた。
それはただの原作の流れであって、現実では違うと知らずに。
それが、クレアの仕掛けた罠だと知らずに。




