3864/3881
悪役令嬢、不思議な存在
驚いたのはカヤだけではない。
多くの貴族が優秀な学生として有名だったクレアが元公爵令嬢だったことに驚いている。
そして、
「え?クレアが、エリー様?」
「え?………………え?」
「それは予想外過ぎるね」
「実家云々の話をしていたが、貴族だったのか」
衝撃の受けたのは、友人たちも。
平民出身の友人たちは驚きと納得を両方感じているようだった。
が、
「私は元公爵令嬢なだけであって、もう平民ですわよ」
「「「「な、なるほど?」」」」
クレアの補足。
それは納得できるようなできないような。
彼女は不思議な存在だった。




