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悪役令嬢、クレアという中身
エリーの名をなくし。
今は平民となっただけの少女。
平民としての名は、
「………………これで、良いですかしら?」
「あ、あなたは………」
「あら。どうされましたのエリー様。私の顔に、何かついてまして?」
「……し、師匠」
師匠。
という名ではもちろんなく。
今の彼女は、
「「「「クレア!?」」」」
平民の友人たちから。
驚きの声が上がる。
今の彼女は、
「では改めまして新しいエリー様にご挨拶を。わたし、しがない平民で商人をしております。クレア、と申します」




