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悪役令嬢、今は流れがなくても
原作通りの流れ。
しかし、困った流れである。
当然理不尽な流れであり、
「ありえませんな」
「受け入れられるわけがないでしょう」
「あのような傲慢な存在が聖女とは」
「実に嘆かわしいな」
貴族たちもエリー側に立っている。
誰1人としてカヤに同調するものはいない。
だが、
「流れを作るつもりですわね?」
「さぁ?どうだろうね?」
たとえ今その流れがなくとも。
これから先カヤが結界を張らなければ流れは生まれる。
あの時エリーが受け入れておけば、なんていうことを言われ始めてしまうのだ。




