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悪役令嬢、死体も有効活用する
コロコロッ。
バリアルの足下に、投げられたモノが転がる。
「コレは!」
バリアルは目を見開く。
彼の目に映るのは、赤く染まった丸いモノ。
人の首だった。
「ひぃぃ!!!」
「ぎょえぇぇぇぇ!!!????」
貴族たちから悲鳴が上がる。
バリアルもつられそうになったが、無理矢理気持ちを押し込め、隙だらけの敵に向かって駆ける。
「はぁぁ!!!」
バリアルは気合いを込めて剣を振り、2人の首を飛ばした。
残りの3人も、まだ正常な状態に戻っておらず、すぐに殺せた。
「よし!」
バリアルは殺し終わって、勝利をかみしめた。
それから、エリーの方を向いて、
「あっ!エリー!今助けるよ!!」
まだ、エリーの方は終わっていなかった。




