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悪役令嬢、条件がある
予想とは全く違った。
だが、大枠で捉えれば予想通りである。
だからこそ、
「私の聖女結界。これは、魔族からこの国を守ることができる結界を生み出すスキル」
「なっ!?」
「魔族から国を守る!?」
「……なるほど。であるからこそ、力をつけるまで黙っていたというわけですか?」
カヤの説明。
それでいったん状況は落ち着く。
かのように思われたが、
「私は、このスキルを無条件で使ったりしない」
「「「「っ!?」」」」
ざわめきが起きる。
カヤは、条件を提示してきた。




