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悪役令嬢、参加しなかったはず
カヤの鑑定。
その儀式には、クレアも参加することになる。
クレアとしてではなく、
「やぁ、エリー」
「あら。イルデ。お久しぶりですわ」
「うん。わざわざ来てくれてありがとね」
「いえいえ。何を言っておりますの」
エリーとして。
教会の主としてイルデが対応してくれる。
もちろん参加は当然であり、
「貴族として、参加しないわけにはいきませんわ」
「まあ、そうだよね」
イルデは笑う。
苦い表情で。
こんなものでなければ、エリーだって参加しなかったというのは分かっているのだ。




