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悪役令嬢、兄とともに戦う

「はぁぁぁ!!!!」


バリアルは黒ずくめの1人に斬りかかる。

バリアルの剣の腕は、英才教育を受けてきたので高い。


それこそ、その辺りの盗賊くらいなら余裕で倒せる。

黒ずくめは一瞬で、首が胴体とさよならした。


「くそっ!コイツを押さえるぞ!!」


「あぁ!面倒くせぇ!!!」


貴族を狙っていた黒ずくめたちは、バリアルに殺されることを警戒して立ち止まった。

バリアルの相手は5人。


「くっ!数が多い!!」


「ふひゃひゃ!人数差で押し込んでやるぜぇ!!」


いくらバリアルが強いからと言って、まだ子供。

流石に5人相手はきつかった。


が、それ故に黒ずくめたちは油断していた。

そのため、エリーが投げたモノに気づかなかった。


「えっ!?」


「うわっ!??」

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