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悪役令嬢、働くことが決まって

卒業後。

就職なり何なりして働かなければならない。


もちろん、


「ある程度節約すれば私なんかは働かなくても暮らしていけそうッスけど」


「あぁ。私もそうだね」


「俺もそうだ」


「僕もだよ……って言いたいところだけど」


追従しようとしたハイロラ。

だが、その言葉は途中で途切れる。


なぜなら、


「貴族になったから働かないのは無理だね」


「それもそうだね」


「そうッスね」


友人たちは貴族だ。

すでに働くことは決まってしまっているのである。

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