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悪役令嬢、いかに実力を隠すか悩む
「おのれぇ!!」
黒ずくめのモノたちは、3人でエリーの前に立ち塞がった。
そして、その3人に隠れるようにして他のメンバーが貴族たちに向かう。
カキンッ!
カンッ!
「くっ!邪魔ですわ!!」
エリーも、3人を倒すのは難しい。
いや、実際は簡単なのだが、人目があるので難しいと言った方が正しいだろう。
カンッ!
「あっ!」
エリーの剣がはじかれた。
エリーは宙に浮かぶ剣を目で追って、
「お兄様!」
「分かっているさ!!」
後はバリアルに託した。
バリアルにもそのことは伝わったようで、素速くバリアルは、はじかれた剣を掴んで駆ける。




