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悪役令嬢、大変なその後
爵位を得るのは間違いない。
それは説明できた。
で、本題はここからであり、
「それじゃあ、私の利益の話をするわ」
「あっ。その話があったね」
「そういえばそうだった……」
「導入にずいぶんと時間がかかったな」
ガガーラナ以外は忘れていたようだった。
ガガーラナはガガーラナで苦笑している。
その表情を見つつ、
「まず、貴族なんてそんな簡単にやっていけるものではないわ」
「それは、そうだよね」
平民から貴族になる。
誰もが憧れる話だ。
が、その後が非常に大変なのである。




