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悪役令嬢、闇の精霊への特別な

闇の精霊の恐怖は相当なもの。

なのに、逃げることはできない。


闇の精霊は絶望に近いものを感じるのだが、


「ね、ねぇ。クレアちゃん」


「何?」


「闇の精霊、私から出られないの?」


「そうね」


アンナリムがクレアの行動を止めた。

今のアンナリムは闇の精霊から魔力を多量に使われていて魔力がほぼ残っていない。


そのため疲れてはいるが、


「それがどうしたの?」


「………闇の精霊、助けてあげられないかな?」


「へぇ?」


クレアは興味深そうな顔をする。

アンナリムは、闇の精霊へ何か特別な感情を抱いたようだった。

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