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悪役令嬢、攻撃はかばって
闇の精霊がハイロラに襲い掛かる。
いくつもの魔法を発動し、確実に命を刈り取ろうとしていた。
まっすぐハイロラへと延びていったそれは、
「っ!?」
「な、なんで!」
「そ、そんな!」
『ク、クハハハハハッ!!!!!』
当たった。
確実に当たった。
闇の精霊は求めていた以上の結果に笑う。
『まさか、おぬしが小僧をかばうとはのぅ!』
「クレアちゃん!なんで!!」
かばったのはクレア。
ハイロラと攻撃の間に割って入ったクレアは、腹部に直撃を受けていた。
常人では触れただけで弾き飛ばされそうなほどの魔力を。




