【祝！コミカライズ！】悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ～悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく～

悪役令嬢、一生私を

ハイロラに止めることなんてできやしない。

ただ選択肢を提示するだけである。

だが、それでも、

「ハイロラ。私に」

「私に？」

「私に、勝たせてくれない？」

「っ！」

アンナリムの言葉でハイロラは息をのむ。

クレアに勝つために、すべてを犠牲にしようとしていると考えて。

だが、予想外なことに、

「一生私を、負けさせないで。私を、勝者でいさせて」

「………え？」

頬への感触。

それにハイロラは気づく。

彼の頬に、アンナリムは唇を落としていた。