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悪役令嬢、なぜ拒絶が
決してガガーラナには届きもしない。
だが、ハイロラはそこにいた。
アンナリムは、拒否できなかった。
「ガガーラナ君より勉強できないのに」
「うん」
「最初はただの嫌な奴だったのに」
「………うん」
ハイロラは、テストで毎年ガガーラナに負けている。
ハイロラは、最初の頃クレアを敵視して面倒くさいから見方をしてきた。
だが、
「なのに、なんで嫌いじゃないの?私、分かんない」
「………うん。そっか」
嫌いじゃなかった。
嫌いになる要素はあったのに。
そして、




