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悪役令嬢、持っているわけでは
ハイロラはゆっくり。
一言一言しみこませていくように。
アンナリムへ語り掛ける。
「僕は、ここで君と別れたくない」
「なら、一緒に来てもいいよ」
「本当に?」
「うん。どこに行くかは決めてないけど」
アンナリムは、拒絶しない。
なにせ。、加護の力でずっと理解はしていたから。
だからこそ、浅く受け入れはする。
「君と一緒なら僕はそれでいいよ」
「………そう」
だが、深く受け入れることはない。
ハイロラへ恋愛感情を持っているわけではないから。
だが、




