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悪役令嬢、満ちて渇いて
勢いづく2人、
というか、1人と1精霊。
それに対して、
「………」
『くくくっ!悩んでいるようじゃのぅ』
「そうだね!クレアちゃんだって死にたくないだろうし、それでいいんだよ!」
「………」
クレアは沈黙。
言葉をかけられても、ひたすら沈黙し続ける。
たまに、
「それじゃあ次を投げるよ!」
「わかったわ」
一言話す程度。
これにより、アンナリムは自分が追い詰めているという実感ができた。
それはとても、心を満たしてくれると同じ、より激しい渇きを生み出す。




