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悪役令嬢、躊躇することに

クレアに躊躇させる。

それが闇の精霊の目的だった。


実際、


「………」


『悩んでおるのぅ』


「ク、クレアちゃんが躊躇している。これなら………」


「………」


闇の精霊の目論見通り、クレアは躊躇し沈黙を貫く。

が、アンナリムはそうはしない。


ここで、このクレアが迷っているところで攻めるのだ。


「ねぇ。クレアちゃん。このまま勝つの?死にたいの?」


「………」


死にたいのか。

アンナリムはそんなことを尋ねる。


クレアをさらに躊躇させるために。

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