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悪役令嬢、全部裏で
クレアの細工に気づけないまま。
3回目、4回目。
そして5回目と、
「ぜ、全部裏。もう4ptも先に取られちゃってる」
『マズいのぅ。このままじゃとストレートで負けるぞ」
「そ、それはだめ!」
『分かっとる。だからいかさまをじゃな………と、ちょっと待て」
言い争いになりそうな少し前。
気づく。
闇の精霊だからこそ感じ取れる、
『おぬし、あいつから魔力を向けられておるな」
「へ?」
正確には魔力ではない。
が何かを向けられていることは確かだった。
そしてそれは、




