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悪役令嬢、次でのいかさまは

何かされている。

アンナリムはそんな気がした。


が、


「何かわかる?」


『分からん。さっぱりじゃ』


「ど、どうしよう。クレアちゃんが何してくるかわかんないのはまずいよ」


『分かっとるわい。だから、次でいかさまを』


「ダメ。まだ1回負けただけだよ」


闇の精霊の提案。

それをアンナリムは即座に却下した。


まだそれに頼りたくはない。


『頑固じゃな」


「うるさい」


何度目か分からなくなってきた言葉を吐く。

そして、コインを握る力を強めた。

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