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悪役令嬢、誘導されるまま
闇の精霊をあおる。
そうなれば、向こうの行動は予想できるものだった。
単純であり、
『やってやるわい!』
「そう?無理なら無理って言っていいのよ」
『できるわい。馬鹿にし追って!』
「別にバカにはしてないわよ?」
明らかにしたにみている。
そんな雰囲気を漂わせてクレアはそう言った。
もちろん相手方にも煽っていることは分かるが、
「いかさまをさせるなんて、何が目的なのかな?」
『怪しいが、やっていいというならやるしかないじゃろ』
どうにもできない。
クレアの腹の内が理解できない。
結局、クレアの誘導に乗るしかないのだ。




