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悪役令嬢、船に乗り込まれる

「あいつらは3隻くらいで追っておけ!もしかしたら、あの中に小娘がいるかも知れないしな!!」


数隻がボートを目指して進む。

そのほかのモノたちは、エリーが乗っているだろう船などにつけ、中へと乗り込んでいった。


「何だこの扉!頑丈すぎるだろ!!」


襲撃者たちはそれぞれの船の扉を開けようとするが、厳重に鍵が掛かっているのか開く様子がない。

襲撃者たちは、少し強い衝撃を加えて無理矢理開けることにした。


「よし!やれぇぇぇ!!!!」


使うのは、自分たちが苦戦した光の球。

それを少量扉につけ、爆発させる。


ドンッ!

と、重い音がして扉が吹き飛んだ、


「ギャアアアァァァ!!!?????」


悲鳴が響き渡る。

その悲鳴を聞き、ボートを追っていたモノたちは嫌らしい笑みを浮かべながら振り返った。


「……え?」


振り返ったモノたちの顔から、笑みが消え去る。

その顔はだんだんと焦ったモノへと変わっていき、


「戻れぇぇ!!!」

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