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悪役令嬢、やったところでどうせ
クレアの冷たい視線。
それがアンナリムに突き刺さる。
文句を言うなら、
「行動するだけなら、今からでもできるわよ」
「行動なんてしても、どうせ私は失敗するだけだよ!」
「それがどうしたの?失敗を恐れてたらいつまでたっても何もできないままよ」
「それが言えるのは成功できる人だけだよ!私は失敗し続けても、精巧になんてたどり着けない!!」
アンナリムは叫ぶ。
自分は、どれだけ努力を重ねても成功すらできないのだと。
クレアとは違うのだと。
「それは、やったことがあるのかしら?」
「ないよ。でも、分かり切ったことだもん!」
やってみなきゃ分からない。
それは残酷な言葉だ。
やったら成功するなんて言う保証は一切ないのだから。




