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悪役令嬢、自分が注目
強い欲。
それが今のアンナリムにはある。
たとえ多少違ったとしても、すべてが欲しいのだ。
「ガガーラナ君だけじゃない、他のこともそう!」
「あら。ほかに不満があるの?」
「そうだよ!」
アンナリムは叫ぶ。
別の不満まで出してきたのだ。
クレアはその不満に身構え、
「どういうこと?」
「ずっと、ずっとそうだった!注目されるのはクレアちゃんばっかり!そして、この間からはギービーまで注目されてる!」
「そうね」
「なのに、なのになんで私は注目されないの!」
「あら。自分が注目されたかったの?」




