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悪役令嬢、受け止めても
アンナリムを口で負かす。
これが解決方法だった。
だからこそ彼女は、前に出る。
「リム」
「よくも!よくもぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
「あなたは、何に怒っているの?」
「お、おい!クレア!危ないだろ!?」
ガガーラナが心配そうな声を出す。
ただ、クレアはそれに答えてはいられない。
彼女の目の前では、
「今もそう、ガガーラナ君は、クレアちゃんしか見てないんだよぉぉぉぉ!!!!!!!」
「そう。リムはそれに怒っているのね」
クレアは軽くうなずく。
受け止めるのだ。
だが受けとめても、それを、




