悪役令嬢、仲間が最強だった
「お嬢ちゃんが求めてるのは、私の薬師としての力って事かい」
老婆は葉をポケットにしまい、戸棚から幾つかのモノを取り出した。
そして、それを机に並べていく。
「これが、麻痺毒。これが神経毒。そして、これが魔力中毒薬だよ」
老婆はその並べたモノの解説を始めた。
エリーは最初、驚いていたが、それをシッカリと聞く。
実はというわけでもないが、エリーは勉強好きである。
知識欲が強いのだ。
だからこそ、母親の植物解説にも飽きずに聞くことができたし、老婆の毒の解説を聞くこともできる。
そして、その知識欲と知識のおかげで、前世ではほどほどに稼げる職業に就けていた、
「なるほど。じゃあ、少量で殺すなら?」
老婆の話が一段落したところで、エリーはその知識と今までの知識を結びつけて考えた。
因みに、今までの知識とは、前世でのゲームで得た知識のこと。
「少量で殺す?……それなら、これ、かしらねぇ」
そう言って、老婆は神経毒と、魔力中毒薬を混ぜた。
すると、赤色だった神経毒と、黄色だった魔力中毒が混ざったことで、オレンジ色のモノができあがった。
「これが、神経に大量の魔力を流させ、全身の神経が切れる毒。即死毒だよ」




