3695/3881
悪役令嬢、現実を見て
アンナリムへ話しかける。
彼女の反応は、クレアへ強い恨みを持ったのがうかがえるものだった。
クレアは難しい顔をしつつ、
「最低って、どこでそう思ったの?」
「え?私、みたんだよぉ?今、クレアちゃんとガガーラナ君が、愛し合ってたの」
「誤解よ。ただ、ガガーラナのバランスが崩れて私も巻き込まれただけ」
「うそっ!そんなの信じられない!!」
アンナリムは叫ぶ。
彼女からは、強い負の感情が見て取れる。
クレアは難しい顔のまま、
「リム。現実を見なさい」
「現実?見てるよ!見てないわけがないでしょ!」
「いいえ。見てないわ」
クレアは断言する。
なぜなら、




