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悪役令嬢、まずい状況に
休み明け。
アンナリムの様子には変化が起きていた。
はっきりと自分の気持ちを理解したのである。
「………………いや、理解してしまったというべきかしら」
「な、なんかまずかったッスか?」
「マズイわね」
「そ、そうなんスか?」
エリーことクレアは顔をしかめる。
相談に乗っていたギービーはほほを引きつらせた。
だが、
「ギービーのせいじゃないわよ」
「そ、それならいいんスけど」
安心したような顔を見せる。
だが、クレアは安心などできなかった。
なぜなら、




