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悪役令嬢、示す機会を考えれば
賠償はいろいろな場面で生じることとなる。
特に大きいのは、買収と侵入だ。
成績に関しては、
「毎年満点でしたら、学園創設以来の快挙ですわよ?」
「そ、そうだね」
「それをつぶした、そして私が優秀であるということを広める機会をつぶした」
「そうだね」
「それで代替金額に換算すれば………」
エリーは金額を提示せ宇る。
そこには、いくつも0が並んでいた。
イルデは難しい顔をしながらも、
「いや、さすがに多いんじゃない?」
「あら?公爵家の人間が優秀だと示すことは、そんなにたいしたことではないと?」
公爵家。
その人間が優秀であると示す機会は少ない。




