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悪役令嬢、問題はたぶんない
触れたら魔力を吸い取れる。
そしてほかにも、魔法が当たればそれを吸収することも可能だった。
つまり、
「近接も魔法も効果がない、というわけですか」
「うむ。バフや回復まで捨てしまうのが唯一の難点ではあるが」
「クラウン様の場合あまり問題ではアリマせんね」
「うむ。我は再生能力があるからな」
悪魔の能力。
『慈悲の加護』がある。
おかげで、回復魔法もいらない。
「そして、我がバフまで必要になるかというとな………」
「そうなるということは、もうかなりまずい状況だと思われます」
もうバフ云々の次元は超えているのだ。
今更どうでもいいのである。
もちろん、軽視するつもりはみじんもないが。




