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悪役令嬢、普段使いの
クレアは槍を調べる。
これを常に肌身離さず持っているわけにもいかないのだから。
なにせ、槍の長さはクレアの身長よりも高いのである。
「普段は鎖で縛っておくか?」
それも1つの手ではあった。
だが問題がないわけではない。
鎖というのは、
「吸収はするが、維持する場所も必要だからな」
鎖は吸引する。
だが、吸引したものをため込むことはできない。
つまり、吐き出す場所が必要なのである。
「今までは何かにためていたようだが………」
その何かをクレアはしらない。
そして、その何かから引き抜いてきてしまった。
非常に大きな悩み事である。
クレアは槍をペタペタと触れ、詳しく調べ始める。




