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悪役令嬢、魔力が逆流
クレアは槍。
そして鎖の両方を握っている。
鎖からは魔力を奪われそうになるが」
「だ、大丈夫なのか?」
「あわてるな。問題ないと言っているだろう?」
「そ、それはそうだが、私の部下はすぐにそれに触れて干からびたんだぞ!」
「………部下に触らせたのか」
「っ!し、仕方がないだろう!お前を信用して何もしないわけにもいかないんだから!」
貴族は部下に触れさせたようだった。
だからこそ、危険性を知っているわけである。
だがクレアは、そんなものとは比べ物にならないほど魔力の操作がうまく、吸収する力も強い。
「今の我は、この鎖よりも強く!」
鎖よりも強く。
魔力を吸い上げる。
鎖から、魔力が逆流してきた。




