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悪役令嬢、気づけたということは
《称号『外界との接触』を獲得しました》
頭にアナウンスが響く。
クレアは達成感とともに笑みを浮かべた。
手のひらをぐっと握りしめ、
「これか、これだったのだな」
自分の体、
そこのどこで魔力が吸収されるのか調べた。
その結果、分かったのである。
「体に、いくつか穴が開いている」
そのことに。
クレアの体には、魔力を通す穴がとても小さく開いていた。
それは物理的な穴ではなく、
「魔力を外側につないでいる?」
体と外界をつなぐ穴。
といった感じだった。
これに気づけたということは大きく、




