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悪役令嬢、性質を変えてみて
魔力の種類が違う。
それをクレアは理解した。
だからこそ、
「我の魔力も、また違う」
自身の魔力も周囲の魔力とは違う。
それが分かったわけだ。
これが意味するところは大きく、
「まずは、魔力の性質の変化から……」
クレアは実験を行なう。
その準備として、魔力の性質を操れるようになる必要があった。
今までのように魔力を操るのではなく、その内側まで変えていく必要があり、
「……むぅぅ」
難易度が高い。
クレアも唸らずにはいられなかった。
だが、それでも。
「……きた」




