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悪役令嬢、任せてしまう
3ヶ月。
それが、クレアの考える槍をどうにかできるまでの時間。
貴族としては、
「ほ、本当にこれを3月で?」
「うむ。どうにかしよう」
「……わ、分かった!では、是非とも頼みたい!!」
「分かった。……ならば、この空間は守っておけ。勿論屋敷の方もな」
「……そうだな。これを賊共に取られれば恐ろしいことになる」
賊共。
つまり、義賊達がこれを手にするのは危険だ。
だからこそ、クレアが終わらせるまでは存続してもらわなければならない。
「任せた」
「ああ。そちらも任せたぞ!」
クレアは3月後に向け。
屋敷から姿を消す。




