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悪役令嬢、変わらない基準
魔物。
であるナラバ、知能以外の能力が上がりやすい。
そのため、圧倒的な力を得るのも当たり前だった。
「弱い!」
「皆で遊んだ方が楽しい!」
「なんでそんなに弱いの?」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんの方が強いよ?」
心底不思議そうに。
敵の実力のなさに首をかしげる。
なにせ、彼らの知る人間というのがクラウンのものたちだから。
「だ、誰だよその化け物ぉ!?」
「お前らより強いのが、人間なわけないだろぉぉ!!」
一般人として自然な感想。
だが、MSたちには届かない。
彼らの基準は、そう簡単には変えられない。




