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悪役令嬢、実用にはほど遠い

実験が行なわれる。

知能を上げるため。


少しでも自分で考えられるようにするため。


「ふむ。この程度ならギリギリ」


「ではもう少し上げるぞ」


「ええ。その場合の変化も確かめましょう


「一応警戒しておけ」


試行錯誤。

数値を変えていき、細かくデータを取る。


その繰り返しだ。


「知能は、タシカニ上がっているな」


「ああ。力と知能のバランスは良くないが……・」


結果は出ている。

知能が上がっているのだ。


だがまだ実用段階にはほど遠い。

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