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悪役令嬢、操縦を依頼
「………ということで、皆様には少し遠くの港までお願いしたいんですの」
「了解致しました」
エリーの話を聞き、呼び出されたメンバーは全員了承した。
呼んだメンバーは、船を操る技術に長けたモノたち。
彼らなら、海上で襲われたとしても逃げることは不可能はないはずだと、エリーは考える。
エリーは出発日も伝えておくことを忘れない。
「それでは、頼みましたわ」
「「「はっ!」」」
エリーはそこまで言って立ち去る。
これで、村でやっておく仕事は終わったのだ。
「さて、サッド公爵に面会の申し込みをしなければなりませんわねぇ」
エリーは薄い笑みを浮かべて言う。
そんなエリーを眺めて、顔に焦りを浮かべる者がいた。
「あいつら確か、凄腕の船乗りどもだったよな。………まさか、移動用の船の運転をあいつらに代えろとか言うんじゃねぇだろぉな!公爵様に伝えないと!!」
そのものは冷や汗を流しながら駆けだした。




