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悪役令嬢、胸に違和感を
マニュアル通りの動き。
それは、相手がクレアでなければ有効だっただろう。
義賊達であれば、充分万全な対応だ。
「……だが、格上には通じない」
「ん?」
「なんつった?」
「おい。言いたいことがあるならもう少し大きな声、……で」
1人が違和感を感じる。
それは、幻影に対しての違和感ではない。
自分自身に対してのものであり、
「なっ!?」
「い、いつの間に!」
彼らの胸。
そこには、ナイフが根元までしっかりと刺さっていた。
そんな彼らを見るクレアの感想は、




