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悪役令嬢、マニュアル通りの
クレアは宝物庫を物色する。
因みに使うのは幻影だ。
いつかこの地を支配したとき、いらない諍いを生まないために。
「……ちっ。また賊の連中か」
「何回目だよまったく……」
「しかも今回は1人か?」
「囮かもしれんな。気をつけろ」
宝物庫の中で活動していると、数人部屋の中に入っているものたちが。
彼らは、クレアの敵。
リブコールである。
「おい!大人しく奪おうとしたモノ全部置いて、両手を挙げろ」
「武装を解いてこっちに投げろ」
クレアが1人。
それによる警戒もある。
彼らは非常に手早く、そして堅実にマニュアル通りの動きをした。




