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悪役令嬢、無人化の流れ
さて。
クレアは単独行動を始めた。
これは単純に人材不足を補うために働くのが嫌だったわけではなく、
「人材不足を解消できるものを見つけねば」
こういった考えに基づいた行動である。
目的は、人材の発見。
及び、作業の効率化に使えるものの確保。
「何としても労働力を確保したい」
そこで探すのは優秀な人材。
……ではない。
それはついでに見つけたら良いという程度だ。
「こういうときのための魔導具だろう」
本当に探しているのは魔導具。
人がいなくても働いてくれる素敵な魔導具である。
無人化の流れは、クラウンにまでやってきたのである。
「戦闘ですら無人化、か」




