3550/3881
悪役令嬢、もう諦めて
貴族からの信用が落ちる。
ここで大ダメージを受けるところが3つほどあった。
それが、
「苦霞、血湯、涙角」
「争っていた組織ですね」
「うむ。すでに争いは終わっているようだが……」
「すでに裏組織としては立ち行かなくなっていますし、潰れるのは時間の問題かと」
完全に潰れたわけではない。
が、表での活動が多くなったのは確かだった。
そして、
「両組織のスパイも、これ以上のことは諦めているようです」
「そうか……」
両組織のスパイ。
それは、彼らのトップも含まれている。
彼ら彼女らが諦めているというのなら、それは仕方のないことなのだ。




