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悪役令嬢、凄腕を集める
「エリー様。ようこそいらっしゃいました」
「ええ。お出迎えありがとうございますわ。ダリージャル」
村へやってきたエリーを、作業員たちのリーダーをしているダリージャルが出迎えた。
最初に会った時のようなぼさぼさの髪は、サラサラとしたショートヘアになっており、服装も小ぎれいである。
ダリージャルも、まとめ役と言うこともあり、かなり稼げているのだ。
まあ、作業員たちも稼げているので、ダリージャルが特別というわけではない。
「ダリージャル。数名呼んできて欲しいのですが」
「はい。誰を呼んでくれば良いので?」
エリーは考えておいた数名を言う。
ダリージャルは不思議そうにしながら頷いた。
数十分後。
メンバーはすぐにそろった。
「皆さんにちょっとお仕事をお願いしたいんですの」
「了解です。どこまで行けば良いのでしょうか?」
「実は、私、パーティーに招待されまして………」




