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悪役令嬢、義賊と他組織で
全組織。
臨時収入はあった。
だが、どこも警戒するには値しない。
「臨時収入の点で言えばそうだろう」
「……その言い方ですと、臨時収入以外の点では警戒することがある、と?」
「うむ」
「どのようなところでしょうか?」
聞き役であるサードもある程度考えてはいる。
だが、クレアの考えには及ばないと言うことは理解しているため、素直に尋ねる。
クレアは仮面の位置を正した後、
「義賊だ」
「義賊?」
「うむ。義賊が他組織と合流したときが非常に問題だ」
クレアの恐れること。
それは、義賊と他組織が関わりを持ってしまうこと。




