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悪役令嬢、2つの選択肢
義賊達は言葉が出ない。
なぜなら、自分たちが欲をかいたことに気付いたから。
そんな彼らにクレアは、
「お前達に2つの道をやるよ」
「っ!」
「な、なんだ」
「まあ、カンタンに言えば生きるか死ぬかだ。分かりやすいだろ?」
クレアは。
いや、クレアの生み出した幻影は腰からナイフを抜く。
それは義賊達に、ここが最後になるかもしれないという予感を抱かせた。
「死ぬなら楽に死ねるぞ?俺様は優しいから、たとえ賊でも苦しませずに死なせてやる」
「……じゃあ、生きるなら?」
義賊の問いかけ。
クレアを伺うようなもの。
それにクレアはニヤリと笑い、




