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悪役令嬢、他国との協力も
義賊達は何も言えない。
何せ、それが現実なのだから。
たとえ今が不遇な状況でも、それを出したところでもっとひどくなるだけなのだ。
「それに、貴族の役割はそれだけじゃない」
「……というと?」
「貴族の仕事は、外交も含まれるんだよ」
「……外交」
他国との関係。
これも国を運営する上で大事なことである。
クレアから言わせてもらえば、
「貴族を殺して権利を奪ったお前達。それを、他国の似たようなことしてる貴族が許すと思ってんのか?」
「「「「っ!」」」」
「そんなわけないよな?」
許す。
その言葉は語弊があるかもしれないが、他国と上手く協力できないのは確かだろう。




