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悪役令嬢、管理ができるもの
クレアは知っている。
貴族の重要性を。
だからこそ、完全に貴族を滅ぼそうとはしない、
「貴族の1つの役割。それは、領地の管理だ」
「領地の管理?」
「そんなのが重要なのか?」
「俺たちでもできるだろ」
義賊たちは笑う。
そこには、やはり貴族など利ないといったような気持ちがくみ取れる。
が、
「本当にできんのか?」
「な、何だよ?できるだろ」
「……ならお前達は、ここら一帯の義賊を束ねることができるか?」
クレアが問いかける。
それの返答は当然、




