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悪役令嬢、理想と拒否と
義賊達は叫ぶ。
彼らが1度は憧れた、その伝説的な偉業の数々を持つ妖精という存在に。
だが、
「くくくっ。確かにお前達は間違ってない」
「だ、だろ!」
「だよな!分かってくれ、」
「だが、駄目だ」
「「「「っ!?」」」」
幻影が首を振る。
雰囲気が突然変わり、義賊たちは息をのんだ。
警戒し固まる彼らに、
「あのなぁ~。それで済むなら俺様だって貴族は全員ぶっ殺してんだよ」
幻影に語らせる。
これはクレアにとっても重要に思うこと。
そして、この世界にとっても……。




