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悪役令嬢、正義と理解は
盗賊狩りの妖精。
そう称される存在。
クラウンとして活動するときも大抵戦闘ではこの姿を使うのだが、
「と、盗賊狩りの妖精!?」
「あ、あの伝説の!?」
「本物なのか!?」
「な、なんで俺たちの所に!?」
「いや、まあ確かに俺たちがやってくることは賊と言えなくもないけど……」
義賊たちも、全員それは知っていた。
だからこそ驚き、警戒する。
なにせ、正義のためとはいえやっていることは賊なのだから。
「な、なぁ!あんたは分かってくれないのか!」
「俺たちのやってることの正しさが!」
クレアの生み出した幻影に向かい、彼らは叫ぶ。
彼らの正しさを。




