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悪役令嬢、完璧な支配は難しい
義賊。
その存在は、市民達から慕われる。
なぜなら、
「悪という存在に対抗するものだからな」
「hがい。しかも悪というのが今の風潮ですと貴族などですから」
「……我らの支配地域では、警備を厳重にせねばな」
「はい。そのつもりです」
義賊の標的となるのは貴族。
おそらく貴族達が財を奪われ、市民達にそれがばらまかれることになると思われる。
だが、それは決してクラウンの支配地域で起こしてはならない。
「我らの支配下である限り、完璧である必要がある」
「……とりあえず、世界を支配してしまうまではその必要がありまスネ」
「厳しいかもしれんが、やるほかないな」
流石にクラウンの支配地域も広大になってきた。
その中を完璧に支配するのは、難しい。




